ロシアのフィギュアスケート界で名指導者として知られるエテリ・トゥトベリーゼ氏(48)に米国亡命説が浮上するも、所属する「サンボ70」のレナト・ライシェフ会長が強く否定した。

 北京五輪で団体金メダルながらドーピング問題に揺れるカミラ・ワリエワ、個人金メダルのアンナ・シェルバコワ、同銀メダルのアレクサンドラ・トルソワらトップスケーターを輩出しているトゥトベリーゼ氏。しかしウクライナ侵攻を受けてフィギュア界でもロシア追放の動きが広がっており、トゥトベリーゼ氏が国外に移住する可能性が浮上。なかでも、かつて選手、指導者として活動していた米国への亡命説がにわかに出てきていた。

 そうした動きについて、トゥトベリーゼ氏が所属するトップアスリート養成機関「サンボ70」のライシェフ会長が、ロシアメディア「スポーツ24」の取材に答えた。
「いいや、私は彼女を信じている。トゥトベリーゼは我々の仲間だ。そのような選択肢を想像することは不可能だ」と断言。米国亡命説を真っ向から否定した。

 ただ、ロシアメディア「コムソモリスカヤプラウダ・スポーツ」は「トゥトベリーゼは1994年に18歳でアイスショーに参加するために米国に移住した。その後、彼女は指導者として米国で仕事を見つけた。彼女はロシアに戻ったが、2003年には米国で娘のダイアナ・デービスを出産している」と米国との関係の深さを指摘している。

 トゥトベリーゼ氏の去就問題が騒がしくなってきた。