ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子は5日、ノルウェー・オスロで個人第16戦(ヒルサイズ=HS134メートル)が行われ、高梨沙羅(25=クラレ)が、124メートル、125・5メートルの合計237・7点で3位に入った。今季3度目の表彰台で通算112回目となった。

 1回目に120・4点で3位につけると、逆転を狙った2回目はトップに立って表彰台を確定させたが、後続で優勝したシリエ・オプセト(ノルウェー)、2位のニカ・クリジュナル(スロべニア)には及ばなかった。

 それでも北京五輪の混合団体でスーツの規定違反で失格となるなど失意のどん底に沈んだところから、しっかり立て直している。五輪後初のW杯となった2日の個人第14戦でいきなり今季2勝目を挙げて復活を遂げ、3日の同第15戦は4位だったとはいえ、安定して上位をキープしている。

 4日にはW杯ジャンプ混合団体第2戦で日本のメンバーとして出場。4位と表彰台には届かなかったが、2度のジャンプを失格なく飛んだ。高梨は「ミックス(混合)に出ることに不安はあったけど、みんながいてくれたので、しっかりジャンプを飛ぶことができた」とコメントしていた。