前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が6日、「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA TV)に出演。緊迫するウクライナ情勢について解説した。

 停戦合意への落としどころを聞かれた舛添氏は「落としどころはありません」と断言。「プーチンは、絶対にNATOをこれ以上拡大させない、特にウクライナはっていうのは、彼の政治目標なんで妥協しないです。難民が出てかわいそうだとか、民間人が殺されてかわいそうだとか、そんなこと思う人じゃないですから。ものすごい徹底して冷たくやると思います」と分析した。

 対するウクライナのゼレンスキー大統領も妥協することはないといい「どっちかが倒れるまでやるんで、私は今の状況を聞かれれば、かなり長期戦になるんじゃないかな、と思いますね。下手すると10年ぐらいの長期戦になる危険性もある。極論を言うと」と案じた。

 ロシアによるクリミア併合から8年経過した。舛添氏は「ソチオリンピックのとき、私あそこにいたんですよ。ほんとに目と鼻の先にいて、まさか2日後にクリミアを取るとは思わなかった。今度は北京のオリンピック終わってパラリンピックの前、そこにやると思わないじゃないですか。そういうのをやってきてて、ソチから北京の8年間の間に国際社会は何をしてきたんだという思いがある」と言及。

 その上で「だから今回もそれで止めちゃダメなんで、一刻も早く停戦をしないといけないから、中国なりイスラエルなり、調停できる人は頑張ってやってくれ、と。日本はアメリカ寄りだっていうので、ロシアが受け入れないと思うから、イスラエル、中国あたりが頑張って止めないといけない。そうしないとプーチンとゼレンスキーは絶対折れません」と訴えた。