テレビ朝日の富川悠太アナウンサー(45)が3月末で同局を退社する。2年前に新型コロナに感染していながら報道番組「報道ステーション」に出演したことへの責任と後悔を明かし、それが退社を決断した理由になったことをうかがわせた。視聴者からは同情する声が噴出したが、局内の一部の見方は違う。これまでの〝高慢キャラ〟も背景にあるとの指摘が上がっているのだ――。


 富川アナは先月25日、金曜日のメインキャスターを務める「報道ステーション」で、「3月末をもってテレビ朝日を退社することになりました」と生報告した。

 さらに、同局を通じ「コロナ感染で私をはじめ番組への信頼を失わせてしまったこと今でも責任を感じ後悔も拭えてはおりません」とコメント。2020年4月にコロナに感染し、〝番組クラスター〟に至ったことに苦しんできた胸の内を明かした。

 16年4月から同番組のメインキャスターを務めていたが、感染療養から復帰した後は月曜から木曜の週4日出演から、木・金曜の週2に半減。さらに、昨年10月に元NHKの大越健介アナがメインキャスターに就任すると、金曜のみの出演となっていた。

 ネット上では、感染から2年経過しても自責の念にかられる姿に「気をつけてたってコロナにかかるのに」と同情する声が相次いでいる。また、局内からもコロナ感染で肩身の狭い思いを続けてきた姿を思いやる声もあるようだ。

 だが、退社に至った背景には、富川アナの〝高慢キャラ〟もあるという。

「さわやかなイメージがあるかもしれませんが、自信家で高圧的な態度を取ることでも知られてきた。取材などで訪れた地方局やスタッフらに対しても下に見ている態度が露骨で『来ないでほしい』という人も多かった。富川アナが平日にフィールドリポーターとして現場に出ることを望んでもなかなか実現しなかったのは、『一緒に仕事をしたい』と、スタッフの方から声が出なかったというのもある」(テレ朝関係者)

 富川アナと言えば、メインキャスター時代の18年、当時サブキャスターだった小川彩佳アナへのパワハラ疑惑が一部で報じられたことがあった。番組の打ち合わせの際、10人以上いる関係者の面前で「小川はインタビューが下手だからちゃんとやってね」などと叱責。日頃からの高圧的な態度も続き、小川アナは「もう限界なの…」と漏らしたという。そんな一連の出来事で周囲の不評を買ってしまい、結果的に退社の流れになったというわけだ。

 退社後の富川アナについてはフリーアナ転身ではなく、複数のメディアが自動車メーカー・トヨタが立ち上げた自社メディア「トヨタイムズ」入りを報じている。

「富川アナの父親はトヨタの重役を務めたほどの人物。富川アナほどの実績を持つなら『トヨタイムズ』でリーダー的な立ち位置で仕事をこなしていくことが予想される。パワハラ的な言動を好意的に見れば『仕事に熱い。仕事に厳しい』という見方もできる。伸び伸びと一匹狼みたいに仕事をした方が、富川アナに合いそうですね」(別のテレ朝関係者)

 30代の若さでテレ朝の看板番組「報ステ」のメインキャスターまで上り詰めたのは事実。パワハラ報道、コロナ感染を乗り越え、新天地でどんな姿を見せるのか。