サッカー元日本代表MFでタレントの前園真聖(48)が8日、都内とオンラインで行われた「ポッカサッポロ 加賀棒ほうじ茶 リニューアル発表会」に、1996年(平8)のアトランタ・オリンピック(五輪)の盟友・中田英寿氏(45)とともに登壇した。

発表会後の囲み取材の中で、取材陣から、フジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に、ダウンタウン松本人志(58)のものまねをして出演し、話題のタレントのJP(38)に、レギュラーの座を奪われる危機感はないかと質問が出た。

前園は、ものまねをするJPと自身の立ち位置は違うと説明した上で、JPが新型コロナウイルスに感染するなどして番組への出演を見送った松本の代役で出演する前に、番組自体をしっかり勉強して臨んでいたと明かし、その真摯(しんし)な姿勢をリスペクトした。

JPは、1月7日にフジテレビ系で放送された「人志松本の酒のツマミになる話」の中で、松本本人から「あいつ、メチャクチャうまいな」と褒められるほど、声色までまねる松本のものまねで知名度を上げた。そして、松本が新型コロナウイルスの濃厚接触者になって自宅待機となり出演しなかった、同30日放送の同系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に松本に扮(ふん)して登場。松本が新型コロナウイルスに感染して休演した、2月20日放送回にも出演した。

その後、5日に仕事に備えてPCR検査を受けた結果、6日に陽性であることが確認された。今年1月14日にも感染しており、2カ月弱で2度目の感染となるが、松本が

「JPがコロナ感染。いよいよオレが代役か…どうぞお大事に」

とツイートしたこと、そのツイートにJPが感謝したことが話題となっている。

前園は「ワイドナショー」に、ワイドナ元サッカー日本代表として出演している。一部の記者から、JPに番組のポジションを奪われるかも…という危機感はあるか? と質問が出ると「JPさんは、いろいろなものまねが出来る方。僕は全く出来ないので全然、立ち位置が違う。僕の代役は多分、いらっしゃらないと思うんですけど」と笑みを浮かべた。その上で「番組で席を空けた時、助けてくれるのは、サッカー(の負傷時の途中交代)と一緒なので、補っていくのは、すごくいいこと」と、JPが松本の代役として出演したことを尊重した。

プライベートでもJPと1度、会ったといい「『ワイドナショー』のことも非常に勉強されていた。ちゃんと勉強して、あのタイミングに出ていらっしゃったので、すごいなと思った」と、JPが松本を単にものまねしているわけでなく「ワイドナショー」の本質を学んだ上で出演していたことを明かした。

そして「安泰だという気持ちは、僕は全くなくて。(出演から)8年以上たってますけれども、緊張感を上げながら、やらせていただいております」と力を込めた。13年10月に泥酔してタクシー運転手に暴行、逮捕された。示談が成立後、4カ月間の謹慎を経て14年に活動を再開し、同年に出演した「ワイドナショー」で、松本に飲酒の件でいじられて以降“いじられタレント”としてブレイクした。それだけに、番組への思いは変わらない。

自分自身が、不測の事態で「ワイドナショー」を休んだ際、JPにものまねをして代役出演して欲しいかと聞かれると「いや、特に…ないですね。JPさんに加賀棒ほうじ茶を飲んでいただきたい」と、しっかり商品をアピールした。

「ポッカサッポロ 加賀棒ほうじ茶」は2015年(平27)から販売されているが、14日からリニューアルされる。ポッカサッポロフード&ビバレッジと、中田氏がプロデューサーを務める「にほんもの/NIHONMONOプロジェクト」、そして石川で1918年(大7)創業の有限会社油谷製茶の3者が共鳴し、実現した。

今回に先立つ21年9月には、ポッカサッポロフード&ビバレッジ監修のもと、「にほんもの/NIHONMONOプロジェクト」と油谷製茶の3者が半年間の期間をかけて開発した「水出し 一番焙煎 加賀棒ほうじ茶 にほんものエディション」が発売されている。

中田氏は、リニューアルした「ポッカサッポロ 加賀棒ほうじ茶」について「今回、こだわったのは軽さ。うま味を追求する中で重みが出る。反比例する中…香りがありながら、おいしさを感じながら軽い…合わない要素を、どうやって作り出すか。成分を抽出するのがお茶だけれど、水だと出てこない。茶葉、茎の選定、火の入れ方が難しいのは作っていない僕からも分かります。そこは妥協しちゃいけないでしょう」などと説明した。