今年のサトテルは勝負強し――。10―3と圧勝した8日の広島戦(甲子園)で2年目の佐藤輝明内野手(22)が1イニング複数安打を記録するなど3安打1打点と気を吐き、好調を印象づけた。

「4番・右翼」で先発したこの日は第1打席で広島の左腕・床田の144キロを逆らわず左前へ運ぶと、大量8点を奪った6回には、チャンスメークに適時打とフル回転。この回、無死一塁で迎えた第3打席で広島の3番手・森から右前へ運び、一、二塁と連打で好機を演出した後、7点を加点して迎えた一死一、二塁では4番手・森浦から右前適時打。猛爆劇にきっちりと加勢し「練習のたまものなんじゃないかなと(笑い)」とドヤ顔だ。

 これでオープン戦は打率3割8分1厘。得点圏打率も3割越えと、2年目のオープン戦は、確実性に磨きかかった姿を随所に披露している。「いい感じの手応えは自分のなかにあるので。あとはもう少し打球が上がるように、長打を打てるように」と、開幕4番も視界に入れる虎の怪物はまだまだどん欲だ。