NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第90話が9日に放送され、かつて錠一郎(オダギリジョー)とトランペットを競いあったトミー北沢(早乙女太一)が再登場した。

※以下ネタバレを含みます。

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トミーは予告映像の通り、CDジャケットの写真での登場となった。

ヒロインひなた(川栄李奈)に別れを告げた五十嵐文四郎(本郷奏多)に会うため、父・錠一郎(オダギリジョー)が映画村を訪れる。

錠一郎は「僕もなあ、夢があったんや。若いころ。でもかなわんかった」と五十嵐に語りかける。

五十嵐が「夢って?」と尋ねると錠一郎は紙袋から1枚のCDを取り出し五十嵐に手渡した。トミーのCDだった。CDジャケットには白いタキシードを着てトランペットを持つトミーが写っていた。赤い文字で「KITAZAWA」と書かれておりCDのタイトルは「innocent」。

「トミー北沢。知ってる?」と錠一郎。「はい。音楽には疎いけど名前くらいは」と五十嵐。

「僕の友達。レコード出して、CD出して。アメリカにまで行って。僕のかなえられへんかった夢を全部かなえてる。新譜が出るたびにこうてるけど1回も聴いていない」と話す。

トミーは「るい編」に登場したジャズトランペッター。錠一郎のライバルとしてトランペットを競い合った。関西一のトランペッターを決めるコンテストでは錠一郎に決勝で敗れたものの、東京の音楽事務所から評価された。

ジョーが突然トランペットを吹けなくなり、東京から帰阪した際は病院を探すなど奔走。最後は姿を消したジョーを追いかけ、るい(深津絵里)とともに車で思い出の海岸へ駆けつける。海へ入っていくジョーをるいが止め、2人が抱擁する姿を陸から見守った。そのシーンを最後にドラマから姿を消していた。

最後のシーンが1964年頃。ドラマは現在1992年の設定なので28年ぶりの再登場となった。

「カムカム」公式ツイッターは「トミーはあれから、ナベサダに負けないビッグネームになっていたんですね…!(中略)あれから、30年近くがたとうとしています…」とツイート。

視聴者も「トミー北沢さん、ちゃんと成功してたんだ」「トミーが成功していて嬉しい」「トミー北沢のその後が聞けて良かった」「トミーはあれからアメリカにも行ったし、ジョーさんがCDは買ってるけど聴いてないっていうのがなんとも」などトミーの再登場に盛り上がっていた。