歌謡コーラスグループ純烈が「武蔵国府中大使」に就任し9日、東京・府中市で任命式に出席した。リーダーの酒井一圭(46)が府中市民という縁もあり、高野律雄市長から任命証が交付された。

19歳から府中在住だという酒井は「競馬が好きだったので東京競馬場近くの是政のアパートに住みました。奥さんの実家も府中で、ずっと府中市民です。純烈が苦戦しているときも、市の子育て支援には助けられ、緑あふれる街で子育てができました。多摩川の夕日の風景が好きで、離れられません」。となり街の国分寺市出身の後上翔太(35)は「府中は部活がさかんで、いつも府中の学校に負けていました。小学校の時の担任だった先生が、今は府中市の小学校の校長先生だと聞いているので、報告できるのがうれしい」と話した。

市長が2年前の酒井のツイッターを見て、市内在住だと知り、その後、地元のケーブルテレビの番組で共演した際に、打診をしたという。

酒井は「府中は地元ということであまりキャンペーンなどはしないように、目立たぬように暮らしてきました。でも、こうなったら市民のみなさんが笑顔になるように大使を務めていきたい」。さらに、大使としてやりたいことには府中刑務所での慰問を上げた。「東日本大震災の時に被災地にでかけました。まだ、純烈を誰も知らない時で、人と歌の関係が実感できた瞬間でした。だから、人のために歌いたい。機会があり、喜んでいただけるのであれば駆けつけたいですね」。