【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】

 3月1日1回戦 南3局0本場=日向藍子(渋)、瀬戸熊直樹(雷)、松ヶ瀬隆弥(風)、沢崎誠(サ)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。長かったレギュラーシーズンもついに今週で終わりです。今シーズンはずっと苦しい戦いを強いられ、厳しい立場となった雷電ですが、先週意地の3連勝を見せてくれました。その先陣を切ったのが瀬戸熊選手です。

 2着目で迎えた南3局、5巡目に赤赤となりドラの1筒を切ったところ、沢崎選手からポンが入ります。捨て牌からホンイツがほぼ確実なところ、瀬戸熊選手は一向聴となった8巡目に難しい選択を迫られます。3索を持ってきて形は萬子2345678、筒子455、索子3556。萬子は場況がよく伸びそうなので触らないとして、4筒を切れば47索カン4索の一向聴、3索を切れば二向聴ですが好形かつ高打点に仕上がりそう。ここで難しいのが沢崎選手からドラポンが入っていることです。

 ホンイツ気配の沢崎選手はもちろん、絶対に真っすぐ来るラス目の親の松ヶ瀬選手、日向選手も筒子を1枚も切っておらず、36筒受けは悪そうです。だからといって4筒を切って5筒を頭に固定すると、今後引いてくる3筒や6筒などは全部切らなければなりません。先に4筒を安全に処理するという見方もできるのですが、先切りしたからこそ危険を冒さなければならない、ということにもなりかねません。

 瀬戸熊選手が選んだのは一向聴取らずの3索ツモ切りで、雷電らしく好形・高打点を目指していきました。すぐに3筒をとらえ、狙い通り萬子を伸ばして14萬でピンフ赤赤高目タンヤオでリーチ。自身から見て6枚切れていましたが、残り2枚はしっかり山に残っていました。結果は流局とはいえ、高打点が特徴の雷電らしい選択でした。

 この日は終始、面前高打点で攻めたてる姿勢が目立ちました。オーラスではドラで役牌の西をポンして跳満をアガって見事な逆転トップとなりました。この勝利を皮切りに雷電は3連勝を飾り、最後まで諦めない姿にファンの皆さんも胸を打たれていると思います。

 おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、19シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。