DDT20日両国大会で雪妃真矢とのシングルマッチに臨む赤井沙希が、戦いを前に黄色いバラを贈呈して挑発した。

 デビュー前にDDT入団希望を高木三四郎社長に断られた過去を持つ雪妃は、のちに同団体からデビューした赤井に対する嫉妬心をあらわにしてきた。この日の会見でも「ささいな嫉妬心を発端とした戦いではありますけれども、両国の舞台では私の醜い感情をすべてぶつけてさせていただいて、自分の思いを成仏させたいと思っております。そして嫉妬心はこの戦いのキッカケではありますけど、もっと大事にしていきたいのはこの7年4か月女子プロレスの世界で自分が培ってきたもの、戦ってきたプライドを胸に両国のリングに上がりたいと思います」と決意を表明した。

 これに対して赤井は「前哨戦をやってきて感じたのは、(雪妃は)フリーになって、行動力もありますし、考える力も高いですし。そういうところは認めてあげてもいいのかなと思います。でも私自身もDDTで踏ん張って戦ってきたので、DDTのリングに上がってきて私にケンカを売るのであれば話は別です」と迎撃宣言。「すごくいい選手だと思うんですけど、あんまり過去のことばかり言いすぎると、自分にとってどうでもいい選手になってしまうので」と過去に執着する雪妃をチクリと挑発しつつ「もしかしたら皆さんと思うようなキラキラ、華やか、ハッピーみたいなものにならないかもしれない」と言い切った。

 さらに赤井は「私、いつもイライラしたりモヤモヤしたりした時に、きれいなものを見て心を浄化してるんです」と話すと、おもむろに黄色いバラをプレゼント。「このバラを見て気持ちを収めて、両国でいい試合ができれば思います。黄色いバラの花言葉は『嫉妬』なので、今の雪妃選手にぴったりなのかなと思います」と、さらに雪妃の感情を揺さぶった。

 これに対し雪妃は殴りかかるそぶりだけを見せて自制。「殴られたかったですか? ありがたくいただくので、3月20日まできれいに生けて、負けた赤井沙希の隣に手向けてあげますね」と応戦し、女同士のプライドをかけた戦いを前にヒリヒリとした緊張感が漂っていた。