イングランド・プレミアリーグのチェルシーの売却を進めるロシア人実業家のロマン・アブラモビッチ氏が、MF本田圭佑(35)がかつて所属したCSKAモスクワを買収する可能性が浮上してきた。

 ロシアメディア「NVスポーツ」は「アブラモビッチ氏がチェルシーを売却した後、CSKAを買収する可能性があると多くの情報筋が主張している」と報じた。

 同メディアによると、クラブのオーナーを長年務めていたエフゲニー・ギネル氏の資金繰りが悪化し、現在はロシア開発対外経済銀行(VEB)がクラブの株式の大半を保有。しかしVEBはクラブの運営は望んでおらず、現在は売却先を募っているという。

 そこで浮上したのがアブラモビッチ氏への売却だ。「ロシアの弁護士アレクサンドル・ドブロビンスキーはアブラモビッチの狙いはロシアのサッカー界にあると語った。具体的なクラブ名は伏せたが、CSKAである可能性が高い」と指摘。そして「アブラモビッチとエフゲニー・ギネルは長い間友人であった。また、2004年3月には、アブラモビッチの石油会社がCSKAのタイトルスポンサーとなっている」とアブラモビッチ氏が以前からCSKAモスクワと深いつながりがあり、チェルシー売却後に買収に乗り出すとみている。

 CSKAモスクワといえば、本田が日本代表のエースとして活躍した全盛期に在籍していたクラブとして日本でもおなじみ。ウクライナ侵攻を受けて注目を集めるアブラモビッチ氏が新オーナーとなれば、再び脚光を浴びることになりそうだ。