ヤンキースが昨年12月のロックアウト突入前にマリナーズからFAになった菊池雄星投手(30)のメディカルリポートを受け取っていたことが9日(日本時間10日)に分かった。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者が自身のツイッターに投稿した。

 ヤンキースの今オフの補強ポイントは先発投手と遊撃手とされる。ヘイマン記者によると、菊池のほかにもホワイトソックスからFAとなった左腕カルロス・ロドン投手(29)とアストロズからFAとなったカルロス・コレア内野手(27)のメディカルリポートを取り寄せたという。

 菊池は昨年、前半戦は6勝4敗、防御率3・48の好成績でオールスター戦に初選出されたが、後半戦は1勝5敗、防御率5・98と崩れ、通算7勝9敗、防御率4・41に終わった。マリナーズは今年のオプションを行使せず、菊池も年俸1300万ドル(約15億600万円)の契約を破棄してFAを選択した。

 ヘイマン記者は「(ロックアウト解除後に)FAの第2グループ獲得競争が激化するだろう。守備の要をカバーするのは賢明だ」とつづっている。

 菊池に対してメッツが強い関心を示していると再三、報道されている。ニューヨークに本境地を置く両チームの争奪戦になるかもしれない。