格闘技イベント「RIZIN35」(4月17日、武蔵野の森総合スポーツセンター)の開催が10日に発表され、RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎(27)が前王者・斎藤裕(34)と初防衛戦に臨むほか3試合のタイトルマッチが決定した。

 斉藤は昨年10月に牛久にKOで敗れ王座陥落。ダイレクトリマッチが決まり「とにかく自分のベルトを返してもらう気持ちが強いのと。負傷箇所とかあったんですけど、コンディションもよくなってきて、別人のような心と体を取り返して試合に臨みたいと思います」と雪辱を誓った。

 昨年大みそかには朝倉未来にも敗れて現在2連敗中。敗れれば3連敗となるだけに今回が正念場となることは重々承知だ。それでも「今がタイミングだなと思ったので。あまりいつやるとか選べる立場じゃないのも重々承知しているので。自分では納得してます。選手を長くやっていると、タイトル戦というのはなかなかやりたくてもできないものというのが分かっているので。先送りにするよりもできる時にやるという気持ちですね」と目の前のチャンスを優先。「どの試合もリスクはあると思います。特に今回王座戦ということなので、これで負けるとまた選手としての潮目が変わるかなという思いはありますけど、当日まで自分が勝つことを信じて強い気持ちを持って臨みたいと思います」と言い切った。

 一方で迎え撃つ牛久は「試合当日は思いきり楽しんで会場を盛り上げます。前回はたまたまって声がすごく多かったんですけど、ちゃんと実力を次の試合で見せます」とキッパリ。返り討ちにして前回の勝利がフロックではなかったことを証明するつもりだ。

 またライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザ(32=ブラジル)は2019年のグランプリ1回戦で敗れたジョニー・ケース(32=米国)とのV2戦が決定。女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加(39)は昨年大みそかにTKO負けを喫した伊澤星花(24)と2度目の防衛戦が決まり、すべてがリベンジマッチのタイトルマッチ3試合が揃った。