日本サッカー協会は10日に理事会を開き、J1鳥栖でパワハラ行為が認定された金明輝前監督(40)のコーチライセンスをS級からA級コーチジェネラルに降格すると決めた。Jリーグの監督に必要なS級からの降格は初となる。

 金前監督は、鳥栖U―18監督時代(2016~18年)から選手、チームスタッフへの暴力行為や暴言を繰り返しており、多数のチーム関係者が深刻な精神的なダメージを受けるなどの被害が生じていた。昨年6月には足払い事件(トップチームの練習中に金前監督が選手を手で押さえながら足払いをして転倒させた)も起こしていた。トップチーム選手のみならず、被害が未成年に及んでいたことからも、重い処分となった。

 またJ2東京Vでパワハラがあった永井秀樹前監督(51)はS級ライセンスの1年間停止となった。金監督も含めて処分のほか研修や社会奉仕活動への従事が科されることになった。