11日、ボートレース若松のGⅠ「全日本覇者決定戦 開設69周年記念」の5日目、第6Rで、市川哲也(53=広島)がインから逃げて1着、史上32人目となる通算2500勝を達成した。

 1990年11月、宮島デビューから約31年4か月での節目の勝利に、ピットは祝福ムードに包まれた。「ホッとしました。2500勝は考えたこともなかったし、30何人しかしてないと聞いたら、すごいことをしたと思います」とニッコリ。

 SG4V、GⅠ19Vを誇るベテランは「SGの完全優勝(2001年8月、多摩川・第47回MB記念=メモリアル)もだけど、2回目の宮島の新鋭王座(決定戦、1998年1月)が一番かな。1年間考えてばかりでプレッシャーでした」と、思い出のレースを挙げた。

 今節は2日目1Rでの1号艇で6着に敗れていただけに、「自分の下手くそ加減が…。30何年も走って、あんなレースしてたのはダメ。まだまだ、伸びしろがあるのかな。もうちょっと、うまくなりたいです」と反省の弁。今後の抱負として「(20年10月に引退した)今村豊さんの引退Tシャツに2880勝と書いてあった。数字だけでも追いつけるものがあるから目指したいですね」と艇界のレジェンド越えを目標に、さらなる活躍を誓った。