ガッツを見せた。巨人の元木大介ヘッド兼オフェンスコーチ(50)が11日のオープン戦・オリックス戦(京セラ)後、この日昇格して途中出場した小林誠司捕手(32)について語った。

 春季キャンプ前に新型コロナウイルスに感染し出遅れていた小林は、この日から一軍本隊に合流。6回の守備から途中出場すると、畠―高木―大勢を巧みなリードで導き、計3イニングで無失点リレーとした。打っては7回二死満塁の場面で三塁への力強い打球を放つも、好守にはばまれて三ゴロに…。攻守ともにアピール成功とはならなかったが、小林は「結果を出さなければいけない立場なので、二、三軍でやってきたことをしっかりと『結果』として出せるように頑張っていきたいと思います」と決意を新たにした。

 その姿勢は首脳陣にもしっかりと伝わった。この日、体調不良で欠場した原監督に代わり指揮を執った元木ヘッドは「(小林)誠司は出遅れても頑張っていたみたいだし、今日、あとからマスクをかぶってリズムもテンポも良かった。打つ方も悪い打球じゃない」と高く評価。

 正捕手争いが激化しているチーム内に置いて、実績ある小林がここから再び食い込むことができるか、今後も目が離せない。