暴走専務改め極悪専務が降臨だ。全日本プロレスの諏訪魔(45)が21日の東京・大田区総合体育館大会に参戦するTARU(57)に呼応し、近藤修司、KONO、歳三を入れた5人で極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」を結成。ジェイク・リー、TAJIRI、土肥こうじ、羆嵐、児玉裕輔組と対戦する。

 全日マットでの再結成を前に、諏訪魔はVMのボス・TARUを訪問。さっそくTARUは「肩書の仕事に就くとストレスがたまるやろ。いい子ちゃんしろいうのは似合わんぞ。どうや、そろそろ爆発してもええんちゃうか?」と悪魔のささやきを放った。

 現在はゼロワンを主戦場とするVMだが、結成されたのは2005年の全日マット。ジャイアント・バーナードら実力者も続々と加入し、一大勢力を築いた。04年にデビューし、団体の未来を担う存在だった諏訪魔も06年1月に合流。リングネームを本名の諏訪間幸平から諏訪魔に変え、悪の限りを尽くした。だが、08年1月に脱退し、VMも11年に一度は解散となった。

 諏訪魔はTARUとの再会で、当時の血が騒ぎ出した様子。「俺をプロレスラーにしてくれたのはVM。全日のVMはヤバイと業界に響かせたい。宮原(健斗)やジェイクにピントが合ってる全日ファンの見方をぶっ壊してやる」と言い放つ。

 すっかり極悪男の顔になった様子に目を細めつつ、TARUは「全日本50年の中でVMが歴史を刻んだのは事実。避けて通られへんぞ。俺の存在こそ正義だ!」と豪語。「鼻骨骨折、左眼窩内側壁骨折」からの復帰戦となる前3冠ヘビー級王者ジェイクは「勝った者が正義だ!」を決め言葉としており、明らかに挑発しているのだろう。

「全日本の50年を振り返ってもVMのバイオレンスさはすごいものがあった。今の全日本にバイオレンスさがあるのか?」と問いただした諏訪魔が、メモリアルイヤーに一石を投じる。