ボートレース若松のナイターGⅠ「全日本覇者決定戦開設69周年競走」の優勝戦が12日、最終12Rで行われ、羽野直也(26=福岡)がイン逃げ快勝。3度目のGⅠVを達成した。 

 若松では田頭実、瓜生正義、西山貴浩ら人気選手のレース直前には該当選手のCMが流れ、レースの盛り上げに一役買っている。今節から新たに羽野バージョンのCMが放送され、その期待に応える大活躍ぶりだった。

「前検で聞いてたんだけど、優勝戦前の展示で初めて見れた」と自らのCMを見て臨んだ優勝戦。井口佳典の3カド戦を物ともせず、スリット一気に伸ばして先マイ。「1周2マークを回った後に確信した」とBS独走の独り旅だった。強力43号機を節一級に仕上げ、地元周年を初制覇を達成した。「足を落とさずにターン回り、出足がすごく上向いた1節だった。いい調整ができた。ずっと目標だったので結果が出てうれしい」とニッコリ。「今節の浮ついた気持ちをリセットして頑張りたい」と次走の3月大村SGクラシックに向けて意気込んだ。

 昨年末には「瓜生さんや篠崎(元志、仁志)さん、西山さんみたいに福岡の〝顔〟の選手になりたい」と熱く語っていた。これで名実ともに福岡支部を代表する1人になったと言っていいだろう。