舞台「新装『走れメロス』~小説 太宰治~」東京公演が12日、東京・浜松町の自由劇場で都内で開幕した。

作家太宰治の苦難に満ちた波瀾(はらん)万丈の人生を、親友で直木賞作家の檀一雄が書き上げた回想録「小説 太宰治」をベースにして描く舞台作品。主演の太宰を内博貴(35)、ストーリーテラー的な檀を生島勇輝(37)が演じている。

直木賞作家の檀を演じるに当たって生島は、第166回直木賞を「塞王の楯」で受賞したばかりの時代小説家今村翔吾氏(37)と対面した。「同い年の今村さんから、作家の方が作品を作り出すエネルギーをもらいました。檀一雄の役がより深くなりましたし、作家たちのコミュニケーションを楽しみながら頑張っていきたいと思います」と話している。

21日まで公演。