新日本プロレス「NEW JAPAN CUP」2回戦が13日尼崎大会で行われ、高橋ヒロム(32)が鈴木みのる(53)を撃破し3回戦に進出した。

 階級の枠を超えた注目の公式戦は、互いに一歩も引かない壮絶な意地の張り合いとなった。両者ともに鬼気迫る表情で、チョップの打ち合いを展開。打撃音が延々と会場に響き渡る。

 トラースキックからのヒロムちゃんボンバー(ラリアート)を耐えられたヒロムは、張り手の連打からスリーパーホールドに捕らえられる。ゴッチ式パイルドライバーこそ切り返してジャックナイフ式エビ固めで丸め込んだが、これを返されると強烈なニーリフトを浴びてしまう。

 それでも諦めないヒロムは、近づいてきたみのるに飛び込み式でヘッドバットを発射。そのまま意表を突く「名も無きヒロムロール」で丸め込み3カウントを奪ってみせた。

 階級・キャリア不問で史上最多48選手がエントリーした今年のNJCで、唯一ジュニア勢として16強入りを果たした。試合後のリング上では「やっぱりジュニアじゃヘビー級を倒せないなんて誰にも言わせねえぞ! どんな勝ち方でも構わない。どんな結果になっても俺が立ってれば関係ない。見てろ。この俺が必ず、ジュニアの高橋ヒロムがこのNJC優勝してやるぞ!」と高らかに宣言した。

 3回戦(18日、後楽園)ではEVILとの激突が決定した。ヒロムは「俺が優勝しないと思うか? それは、ジュニアだからか? すべてをひっくり返すぞ。ジュニアの俺が、この50年の歴史すべてひっくり返すような結果、実績、残してやる」と豪語。IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカに対しても「ジュニア勢にすごいゲキを飛ばしてくれていることを知っているぞ。あなたとあたるには決勝に行くしかない。最低でも決勝に行くしかないだろ。俺がすべて変えてやる」と宣戦布告していた。