落語家、桂春蝶(47)、桂吉弥(51)、春風亭一之輔(44)が14日、大阪市内で「第1回春蝶・吉弥と一之輔 三人噺」(4月4日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティー)の記者会見を行った。
上方落語から春蝶、吉弥、江戸落語から一之輔を招き、3人による「今、聞いてもらいたい落語の演目」をそれぞれが演じ、腕の磨きあいを楽しんでもらう落語会となる。3人による落語会は初めて。
3日に母の濱田和子さんが急性心不全で75歳で亡くなったことを明かした春蝶は、名人と言われた腰元彫りの父を継いだものの、なかなか腕の上がらない息子が、あることをきっかけに開眼する人情噺(ばなし)「浜野矩随(のりゆき)」を披露する。
2代目桂春蝶の妻でもある母は「まだまだ」と息子を突き放していたというが、知人には「ホンマに見に行きたいねんけど、いまはほうってあるねん。いつも気になっている」と話していたことを聞いた。
春蝶は「母という存在にささげられるような落語にしたい」と決意を語った。
「愛宕山」を披露する吉弥は「師匠がやっていたすてきな愛宕山をやりたいな」と意気込んだ。
「青菜」を披露する一之輔は「初めての人でも分かる落語をやる3人なので、下調べせず、白紙の状態で来てほしい」とPRした。