男子ゴルフの中島啓太(日体大3年)が、アマチュアとして出場する祭典「マスターズ」(4月7日開幕)へ向けて大きな期待を集めている。

 若手のホープは昨年11月の「アジアパシフィックアマチュア選手権」優勝で大舞台への出場権を獲得し、昨年9月の国内男子ツアーでは史上5人目となるアマチュア優勝を果たした。松山英樹(30=LEXUS)も「アジア――」で優勝し、アマ時代に国内ツアーに勝利。まさに〝2世〟と言っていい足跡をたどっている。

 松山は2011年「マスターズ」でローアマに輝いたが、中島にも日本人2人目としての資格は十分。本人は14日のオンライン取材で「ローアマなど目標を立てるのは大事だと思うが、しっかり自分を信じて支えてくれるチームを信じてあきらめずにプレーしたい」と強調した。

 また、ゴルフに対する姿勢も日本ゴルツアー機構元会長の小泉直氏が「ビジネスの世界でも大事とされる〝今日の成果と明日への投資〟をゴルフでも実践している」と絶賛。実際、中島はこの日の取材でスイング改造について「将来安定してプレーし、生涯やれるように変えている」と口にしていた。

 実力に加え、考え方もすでにプロ級。ローアマから10年後に「マスターズ」を制した松山のように、中島も大舞台の経験を近い将来のメジャー制覇への足掛かりにしたいところだ。