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映画たて・よこ・ななめ見!

蚊も殺せないほど動物大好きなウーマン村本、仰天のアニマル事情

映画たて・よこ・ななめ見!

 ジブリで宮崎駿監督の出待ちをしちゃうほど映画大好きな村本大輔と、映画に関しては素人同然の中川パラダイスが、あらゆる角度からブッ飛んだ視点で映画トーク。今回のテーマは、犬の殺処分が禁止されているトルコのイスタンブールに暮らす犬たちの日々を、完全犬目線で追いかけたドキュメンタリー映画『ストレイ 犬が見た世界』。犬目線という新しい映画のカタチに、2人の反応は? (取材・文:森田真帆)

今回の映画は、3月18日公開の『ストレイ 犬が見た世界』です。

 街を闊歩(かっぽ)する多くの野良犬たちをはじめ、彼らの面倒を見る人々、路上で生きるシリア難民、通りすがりの人々を犬の目線で映し出す。エリザベス・ローが監督を務め、ほぼ全編にわたり犬の目線と同じローアングルで撮影する。人々が行き交うメインストリートや港の風景、公園や工事現場などを高性能カメラで映し出す。

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犬と人との平等な関係性を築くイスタンブール

ストレイ
(C) 2020 THIS WAS ARGOS, LLC

村本大輔(以下、村本):この映画、オレがめっちゃ観たかった映画やってん! オレな、動物大好きやねん。だからさ、街でイヌを見るたびに、この子たちはどんなふうに人間の世界が見えてるんかめっちゃ気になってて

中川パラダイス(以下、中川):村本ほんまに動物好きやもんな。蚊も殺さんイメージあんねん。蚊がいても必ず手でふわっと捕まえて、外に逃している姿を何回か目撃したことあるわ。

村本:せやで。みんな蚊を殺したりするけどさ、オレはちょっとくらいの血やったら捧げようと思ってる。少しだけ吸ってるのを確認したら、フーッて息かけて逃してあげるくらい動物が大好き。うちの家も、来る動物は全く拒まん家やってん。犬に首輪つけるのもイヤでさ、自由に家の中で暮らしてた。だから、この映画でイスタンブールで犬たちが自由に生きてる姿が本当にうれしかった

中川:イスタンブールと日本では、犬と人との関係性が全然ちがうなって思ったわ。なんかもう街全体で、まるで犬が人間というか、ほんまに平等な感じがした。日本ってまだペットっていう感じがするけど、イスタンブールでの人間と犬の関係ってなんかめっちゃ仲良しの家族みたいやったなぁ。日本やったら、野良犬がいたらちょっと怖くて避けて通るけど、イスタンブールは野良犬同士がケンカをしていると、通りがかりの人がまるで兄弟ゲンカを止めるみたいに止めていてさ。それがめっちゃいいなって思った。

村本:昔、NHKの犬の番組に出たとき、専門家の先生が楽屋に来て「あなたは本当に犬の気持ちがわかってる!」って言われたことがあんねん。犬が嫌がることめっちゃわかるんや。例えば服を着せて写真撮るとか、あぁいうの大っ嫌いやねん

中川:犬を飼うのも人間のエゴやしな。なんか街中にうんちあるのはびっくりしたけど、それに対しても仕方ないやんって思えた。日本もこうなったらええのになぁ。

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犬が見る人間の世界がリアルで面白い

ストレイ
(C) 2020 THIS WAS ARGOS, LLC

中川:ときどき犬が見る人間たちの会話が入ってくるんやけど、あれってお芝居ちゃうんかな。本当にリアルなんやろか。

村本:リアルやろ。本当にあそこに暮らす人たちの会話やったと思うで。

中川:それやったら面白すぎるカップルいたよな。なんかもう村本みたいにネチネチしてる(笑)。

村本:なんやそれ! でもいたな! インスタのやつやろ。

中川:そうそう。お前がほかの男にインスタのフォローを許可するっていうのは、ほかの男にナンパされてOKするのと同じ、みたいなことずっと言ってんねん。

村本:なにが、オレみたいなヤツや! 黙って聞いてれば勝手なことを! 

中川:でも、あの人間たちの会話が面白かったわ。あぁ、あんな風に聞こえてんねやろなって。別にただただ「かわいー!」とかでもなくて、うんちした犬に女の子2人が怒るとかさ。

村本:薬物やっているストリートチルドレンやったり、シリアの難民だったり、デモだったり、いろんな社会問題も犬の目線で見えてきてたよな。なんか目線だけじゃなくて、音の聞こえ方もちゃんと犬にどう聞こえてるか、犬の聴覚に合わせて作られてるんやって

中川:へえ。じゃあ、映画館で観たら臨場感ありそうやな

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動物大好きな村本の仰天すぎる実家アニマル事情!

ストレイ
(C) 2020 THIS WAS ARGOS, LLC

村本:あのでっかい犬もめちゃくちゃかわいかったな。なんか小さい犬と交流しているのも、ほんまにしゃべっているみたいでほほ笑ましかったわ。

中川:ちっちゃい子供とかが、普通に頭撫でたりしてたやん。すごいなと思ってさ。オレやったら、あんなでっかい犬ちょっと怖いって思っちゃうもんな。

村本:いろんな犬が出てきたからさ、ほんまに実家にいるときに飼っていた犬たちを思い出したわ

中川:僕も犬飼ってたからわかるわ。

村本:オレも実家で7匹飼っててん。さっきも話したように来るものは拒まずやったから、捨て猫も捨て犬も全部拾ってきてうちで育てててん。一番覚えているのは、子供の頃にレオっていう真っ白なシーズー犬を飼っていたんだけど、子犬の頃はゆりかごに入れて自分の部屋でずっと育ててた。この映画みたいにめっちゃ自由に暮らしてたから、みんな気づいたらいなくなってたな。でも、そのうちの2匹はオカンが捨てていたっていう事実が、後で明らかになったけど

中川:えええっ!

ストレイ
(C) 2020 THIS WAS ARGOS, LLC

村本:銀っていうめっちゃ自由な犬を飼っていたときに、いつの間にかいなくなっちゃったんよ。数日後、泥だらけになって帰って来たとき、「銀-!」って家族全員で泣いて喜んでいたんやけど、後から実はオカンが銀を山に置いてきたって話を聞いて……あのとき一緒に流した涙はなんやったんや! って。

中川:オカン、女優やわ。それやったら7匹全部オカンの仕業かもしれんやん。怖っ!

村本:せやねん。でもほんまにいろんな動物がおったわ。犬も猫だけじゃなく、怪我したトンビがおって、飛び立てるまでご飯与えてさ、ある日ついに飛び立って、みんなで見送ってたんやけど、バーッてこっちに戻ってきてさ。うちのばあちゃんが、「目玉狙ってくるで!」って逃げたの覚えているわ。

中川:なんやねんその話! 怖いわ(笑)。でもそんなふうにいろんな動物拾って大事に育ててきたのに、僕のことは簡単に捨ててアメリカ行くんやね。今までの村本の相方も全員逃げて行ったからな。僕だけやで、捨てられるん

村本:いやいや、お前は犬か(笑)!

※記事内容には個人の意見が含まれています。

『ストレイ 犬が見た世界』3月18日公開
映画『ストレイ 犬が見た世界』公式サイト
(C) 2020 THIS WAS ARGOS, LLC

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ウーマンラッシュアワー・プロフィール

2008年に結成された、村本大輔と中川パラダイスによるお笑いコンビ。2011年「ABCお笑い新人グランプリ」最優秀新人賞受賞、2012年「THE MANZAI 2012」決勝進出、2013年NHK上方漫才コンテスト優勝など数々の賞に輝き、4月に東京進出。「THE MANZAI 2013」で見事優勝し、3代目王者に輝いた。

村本大輔
1980年生まれ。福井県出身。自分でも「ネットに書き込まれるうわさはほとんどが事実です!」と認めている、自称・ゲス野郎芸人。だがその一方で、ジブリ作品やピクサーなどの心温まるアニメが大好きで、映画『あなたへ』で号泣するほどのピュアな一面も持ち合わせる大の映画好き。水産高校に通っていたため(中退)、お魚系や海洋ネタにも意外に詳しい。

村本大輔ツイッター

中川パラダイス
1981年生まれ。大阪府出身。これまで10回もコンビ解散している村本と唯一トラブルもなくコンビを続けている広い心の持ち主。2012年に入籍し、現在1児の子育てを満喫中のイクメンパパでもある。映画に関しては、「王道なものしか観ない」というフツーレベル。

中川パラダイスツイッター

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