Jリーグは15日に社員総会と臨時理事会を開催し、野々村芳和氏(49)が第6代チェアマンに就任した。

 野々村氏はプロサッカー選手として活躍し、市原や札幌でプレー。引退後は札幌の社長などを務め経営者としても手腕を発揮した。元Jリーガーとして初のチェアマン誕生となり、来年に30周年を迎える新時代のJリーグのかじ取りを託された。

 就任会見で野々村氏は「アジアでズバ抜けて、いいよね、楽しいよね、素晴らしいよね、というリーグにしなければいけない」とJリーグを世界に通用する魅力ある舞台に引き上げると宣言。当面の目標として「半年以内に全58クラブのホームスタジアムに行こうと思っている」と現場で積極的にコミュニケーションを図る方針を示した。

 また、特任理事には日本代表で活躍した中村憲剛氏(41)と内田篤人氏(33)が就任。

 中村氏が「フットボールと地域貢献のところで18年間培ってきたものを、自分でやれることを日本サッカーの発展のために頑張っていきたい」と意気込めば、内田氏も「高校の先輩である野々村さんにお誘いいただき、ノーと言えずにここに来ているわけではない。プロ生活も含め、ドイツにも渡って、すばらしい環境でJリーグでプレーさせていただいた。タフに、美しく、すてきなJリーグに。この仕事を全うしたい」と力強く語った。

 新たなJリーグの船出に注目が集まる。