フランス1部パリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)とブラジル代表FWネイマール(30)への、さらなる批判的な意見が飛び出した。

 チームの欧州チャンピオンズリーグ(CL)敗退を受けてホームのボルドー戦(13日)で、スーパースターがブーイングを浴びる事態が起こった中、ラツィオ(イタリア)やウェストハム(イングランド)などで活躍したイタリア人FWのパオロ・ディカーニオ氏(53)が、スポーツメディア「スカイ・スポーツ」に2人に対する持論を展開した。

 まずメッシについては「メッシからは感情というものを感じない。こんなにも才能にあふれているのに、彼には熱量がない。何千人ものファンがが彼を待ち望み、夢を見ていたが、メッシはその振る舞いではないんだ。やっぱりブーイングを浴び得る存在なんだ」。その上で「だから私はクリスチアーノ・ロナウドの方が好きだ。才能のことではなく、自分は魂と心を持っている人間を好むからだ」と2大スーパースターの比較論まで持ち出した。

 また同氏は、ネイマールが先日にオフが長いという理由で米メジャーリーグサッカー(MLS)移籍願望を口にしたことに、ひどくご立腹。ネイマールとしては冗談交じりだったが、「ネイマールはもっとひどい。彼は大したことはしてないし、3か月のオフからMLSに移籍したとか言っていたけど、そんなのは論外だ」と容赦なかった。

 ちなみに現役時代のディカーニオ氏は悪童として知られ、シェフィールド・ウェンズデイ(イングランド)在籍時の1998年に主審を押し倒して11試合の出場停止処分を受けたことがある。その一方でウェストハムでプレーしていた00年には、相手GKが負傷で倒れていた時、自身に巡ってきた得点チャンスを見送ったのは有名な話。この行為でFIFAフェアプレー賞を受賞した。