連敗は回避した。大相撲春場所3日目(15日、大阪府立体育会館)、一人横綱の照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が幕内宇良(29=木瀬)を押し出しで下し2勝目。連敗は許さなかった。

 立ち合いから終始攻め込んで圧勝。勇み足と判断され一度は相手に軍配が上がったが、行司差し違えで白星を手にした。取組後は「余裕あったんで優しさが出ちゃった。(相手の)上に倒れてもいいくらいの状態だったんだけど」とおどけた。

 前日2日目に早くも土がついた。横綱となってから序盤の5日目までに黒星を喫するのは初めて。場所前の新型コロナウイルス感染による調整面が懸念されているが「過ぎたことは過ぎたこと。その日の一番に集中してやっている。(4日目以降も)落ち着いてやっていきたい」と泰然自若の横綱らしい姿を見せていた。