スキージャンプ女子の高梨沙羅(25=クラレ)が、シーズン〝完走〟の思いを明かした。

 16日に自身のインスタグラムを更新。「先日シーズンを終えました。結果としては皆さまの期待に応える事はできませんでした。ですが、皆さまの支えのおかげで最終戦の場に立つことができ、今まで以上に一試合の重みや競技の素晴らしさを感じることができました。沢山の温かいメッセージを下さりサポートして頂きありがとうございました」(原文ママ)と感謝の言葉で結んだ。

 高梨は北京五輪混合団体でスーツ規定違反が判明。失格となり、チームは4位で表彰台にあと一歩届かなかった。小林陵侑(土屋ホーム)らメンバーから励ましの言葉を掛けられながらも責任感の強さから、インスタグラムに〝謝罪文〟を投稿。周囲やファンからは精神面を心配する声も上がっていた。

 それでも五輪後のワールドカップ(W杯)では2勝を挙げ、今季は3勝をマーク。個人総合は5位だった。

 一方でW杯個人最終第19戦の試合後には「終わったばかりで、なかなか次のことについて考えられてない。来季に向けてどうしていくかはもうちょっと考えて、周りの人たちと話し合いをしなければならないと思っているので、答えは出せない」と話していた。

 激動のシーズンを終えた高梨。今後に関する発言に注目が集まるが、まずは心身を休めることが最優先だ。