歌舞伎俳優片岡仁左衛門(78)が16日、休演していた東京・歌舞伎座「三月大歌舞伎」の第2部「河内山」に復帰した。体調不良のため9日から休養し、体調が回復したためこの日の復帰となった。

花道の出から、大きな大きな拍手で迎えられた。名うての悪党河内山宗俊。仁左衛門は、宗俊の悪と色気、愛嬌(あいきょう)などさまざまな面を、魅力的に演じた。

最後は大名相手に「ばかめ」と言い放つ名場面だ。花道を悠々と引き揚げると、再び大きな拍手を受けた。

休養前日は歩きづらそうに見えることが何度かあった。この日は花道の演出が一部変更されたが、復帰初日を無事に終えた。

「三月大歌舞伎」は28日まで。