ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ外野手(29)が要望した開幕前の契約延長をハル・スタインブレナー・オーナーは16日(日本時間17日)に「すぐに(交渉を)始めるつもりだ」と快諾した。

 ジャッジは15日(同16日)の会見で「シーズンが始まる前に契約を延長できれば理想的。地区優勝や世界一獲得や取り組みべきことがたくさんある。契約の話で気を散らしたくない」と4月7日(同8日)の開幕前の再契約を要望。「野球をプレーしている限りピンストライプを着ていたい。この惑星でプレーするのにこれ以上の場所はない」とヤンキース愛を強調していた。

 この発言を受けたスタインブレナー・オーナーは「ジャッジは非常に特別で偉大なヤンキースの選手。これから数週間のうちに間違いなく話し合いをするだろう。ロックアウトが解除されてすぐに指示は出した」と交渉の場を設けることを約束。「チームをより良くするためアーロンが必要。彼には試合に集中してほしい」と2009年以来となるワールドシリーズ制覇へへ向けての活躍を期待した。

 ジャッジは2013年のドラフト1巡目(全体32位)でヤンキースに指名されて入団。16年にメジャーデビューし、初打席初本塁打を記録した。17年に52本塁打を記録してア・リーグの新人王を獲得し、チームの主砲として定着。メジャー通算158本塁打で昨年はア・リーグ5位タイの39発だった。今季終了後にFA権を取得する見込みだ。

 開幕後の4月26日(同27日)に30歳と大台に乗るだけに、長期大型契約を結ぶにはギリギリ。ジャッジは生涯ヤンキースを貫け、スタインブレナー・オーナーはチームの顔をキープでき、「ウインウイン」といえそうだ。ニューヨークメディアもファンも主砲の契約延長に注目している。