ウクライナ侵攻により、国際スポーツ界から除外されているロシアが、羽生結弦(ANA)やネーサン・チェン(米国)まで巻き込み、フィギュアスケートの世界選手権(フランス)をこき下ろした。

 ロシア「スポーツ24」は、23日から競技が始まるフィギュア世界選手権について「ロシアは資格停止、中国は拒否、羽生とチェンは辞退。フィギュアスケート世界選手権は史上最も恥ずべき大会になるだろう。見ている時間がもったいない」と報じた。

 北京五輪女子金メダルのアンナ・シェルバコワ(17)ら強豪選手がいない事に加え、男子金メダルのチェンや五輪2連覇の羽生が故障を理由に欠場することをなどを伝え「史上最弱の世界選手権」と指摘。「メダリストの地理的拡大という点では、最大限の効果を発揮するはずだ。しかし、多くのコーチや選手が『強い者に勝つ方がずっと面白い』と言うのには理由がある。今回の世界選手権は、間違いなく地球上の最高のスケーターたちの戦いとは言えない。質的にはグランプリのステージにすら達していない。凡人の野望を満たすための水増し選手権に過ぎない」と厳しい論調で批判した。

 大会期間中も、ロシアでは酷評コメントが並ぶに違いない。