元欅坂46の今泉佑唯(23)が18日、東京・紀伊國屋ホールで、主演舞台「修羅雪姫-復活祭 50th- 修羅雪と八人の悪党」の初日公演前ゲネプロを行った。

72年から連載された小池一夫氏の漫画が原作のアクションスリラー。構成演出は岡村俊一氏。昨年11月に東京・CBGKシブゲキ!! で上演され、連日チケットが完売した主演舞台「修羅雪姫」の拡大公演で、紀伊國屋ホール仕様に演出や構成などをリニューアルした。全12公演が上演予定。20年10月に活動休止後、昨年7月に第1子出産を公表し、前作「修羅雪姫」で約1年半ぶりに女優復帰を果たしていた今泉にとって、新たな挑戦となる。

今泉は「昨年1年半ぶりにこの作品に復帰させていただいて、今回は4カ月ぶりに、さらにパワーアップして引き続き携わらせていただけて。言葉にすると薄っぺらく聞こえちゃうかもしれないんですけど、私にとってすごく大切な作品です」と感慨を込めた。

劇中では、自分を産んでくれた母に代わって復讐(ふくしゅう)の旅に出る少女、雪を演じる。明治時代後期を舞台に、いくつもの命を奪う中で政府の陰謀や残酷な真実が次々と明らかになるが、それでも戦い続ける苦難の役どころだ。「個人的に最近はSNSが発達していて、見ず知らずの人に、思わぬ一言で一般の人でも傷つけられる時代だと思っています」と切り出した今泉は、作品を通じて伝えたい思いを明かした。

「私はこの1年で、傷つける怖さも傷つけられる怖さも体験して、生きるって何なのかな、生きるってこんなにつらいことなのかな、って思うことがすごくたくさんあったんです。でもこの作品に出会って、生きるってすごく楽しいことだな、生きるってすごくすてきなことだなって思ったので。若い方だけじゃなくて、いろんな世代の方に見ていただいて、明日から頑張ろう、生きるってすてきなことだな、って思っていただければ」

さらに「この作品通して、ほんの少しでも勇気や元気をもらっていただけたらいいなという思いで、みんなで一生懸命やっています」と呼び掛け、丁寧にお辞儀した。

舞台には高橋龍輝、瀬戸利樹、細貝圭、玉城裕規、池田純矢、水野絵梨奈、元NMB48井尻晏菜、久保田創、劇団4ドル50セント久道成光らも出演する。