中盤戦となっても勢いは衰えない。大相撲春場所6日目(18日、大阪府立体育会館)、幕内高安(32=田子ノ浦)が幕内志摩ノ海(32=木瀬)を押し出して初日から6連勝。ただ一人全勝をキープした。

 立ち合いから一気の圧力で、相手を寄せ付けず取組後は「立ち合いだけ十分に踏み込んで圧力をかけていこうと思っていた。勝つと気分がいい。連日いいモチベーションで取れている」と充実の表情。先場所は、所属部屋の関係者に新型コロナウイルス感染者が出て全休を余儀なくされただけに、そのうっぷんを晴らすかのような活躍だ。

 高安といえば長い相撲を取ることが多いが、この日の4秒のように今場所はここまでスピード相撲を披露しており「体力的にも後半に響く。そこは学習して早い相撲を心掛けて稽古しきた」(高安)。速攻相撲で元大関が悲願の初優勝を目指す。