映画へのキャスティングを持ち掛け複数の女優に性的関係を強要したと報じられた俳優、映画監督の榊英雄(51)の妻でシンガー・ソングライターの和(いずみ=53)が17日、都内や配信で行われたライブにゲスト出演し、「傷つけてしまった女性のみなさんに、謝らせてください。本当にすいませんでした」と夫の件を謝罪した。

また「夫婦関係というのをけじめはつけようかな、と思ってはいる」と離婚の意思を示唆した。

和はゲストとして紹介されると、楽曲を歌う前に「ちょっと一言いいですかね」と自ら切り出し、ギターを置いて立ち上がった。神妙な顔で「えっと、何か、みなさんご存じかもしれないですけど、私の家にいる榊英雄が、ちょっといろいろありまして、みなさんのまわりでお騒がせしてしまったんですが、その榊英雄が、心や体をあの…そのことで傷つけてしまった女性のみなさんに、謝らせてください。本当にすいませんでした」と深々と一礼した。

和はさらに「今日ここで、お話しさせてもらう、というのが公に初めてなんですよね。私自身、本当にどうしていいか分からないというのが本心」と本音も吐露し、榊との間にもうけた中学2年の娘との会話も回想。「『ママどんなことを世間のみなさんにお話ししたらいいんだろう』というのを娘に相談したんですよ。そうしたら、娘は『それってママじゃないよね、パパの話だよね』と言ってくれて。『そうだよ、パパの話だよ』と言ったら、『じゃあパパが全部責任取ればいいんじゃない』と。そう言ってくれて、すごく気分が楽になりました」と明かした。

和は「私自身はね、夫婦関係というのをけじめはつけようかな、と思ってはいるんですが」と、離婚をにおわせる発言も。続けて「すごくすてきな娘がもうひとり、娘もいるんですけど、いてくれて本当によかったなと思ってます」と子供には愛情を示した。また一部で娘の写真やプロフィルが公開されたことも明かし「それが一番、心に響くんですよね」と、子供の詳細な情報の報道、公開の自粛を求めた。

和は「ありがとうございます。時間をとっていただいて」と再び頭を下げて感謝。その後は笑顔も見せてライブをスタートし、橘いずみ名義時代のヒット曲「失格」をギターをかき鳴らし、絶叫をまじえて披露した。

和は1992年、橘いずみとして歌手デビュー。「永遠のパズル」などがヒットし、日本武道館公演なども行った。この日のライブでは、06年の結婚を機に榊いずみに改名、その後、和に改名して音楽活動を行っていることも紹介されていた。和は榊監督作品の音楽全般も担当してきた。