宇都宮競輪GⅡ「第6回ウィナーズカップ」は20日に3日目を開催する。準決11Rに挑む新山響平(28=青森)のキレ味がいい。

 いつまでも若いと思っていたがもう28歳。気が付けば、ビッグ戦線では若い世代がめきめきと頭角を現し、自分の持ち場を脅かしつつある。2日目の二次予選9Rも相手は真杉匠(23=栃木)と島川将貴(27=徳島)とのほぼ三分戦。年下の同型を相手にスイッチが入った。

「今、最も強い真杉君に当てられるのは仕方がない。ただ若い世代にのまれるのは嫌だった。2人を相手に初心に戻る走りがしたかったんです」

 言葉通り、若々しい軽やかな鐘過ぎ先行で後輩2人を手玉に取って逃げ切った。「行かれる予感はあった。それに今回は感覚が悪いし、よく押し切れたなと思う」と現状で持つもの以上の力を出し切った。

 気持ちは入っている――。準決11Rは小松崎大地(39=福島)とSS班の守沢太志(36=秋田)に託され先陣役だ。「しっかりラインで決めたい!」と昨年11月の小倉GⅠ競輪祭以来のビッグ決勝を目指す。