俳優・吉田鋼太郎(63)、ウエンツ瑛士(36)、柿澤勇人(34)らが20日、ミュージカル「ブラッド・ブラザーズ」(東京国際フォーラムで、21日から)の公開ゲネプロを行った。

 1983年にロンドンで初演され、日本でも91年から上演されてきた人気作。今回は、日本での初演に出演した吉田が、初めてミュージカル演出を担当し、ウエンツと柿澤が双子の兄弟を演じる。

 裕福な家庭に引き取られたエディ(ウエンツ)と、実の母親と貧しい暮らしを送るミッキー(柿澤)についての物語。2人は、お互いを双子と知らずに出会い、人生を通して友情を育んでいく。

 吉田は「楽しいですね、ミュージカルの演出は。出たくなるのではないかと思ったけど、出る幕がないと途中でわかってきて。もし出るなら、ちゃんと訓練をしないと」などと語った。

 ウエンツは「鋼太郎さん、絶対出たいだろうなって僕らは感じていました」、柿澤は「稽古の最後で、僕の役を鋼太郎さんがやっていました。『こうやるんだよ』って。セリフ、ほとんど覚えていました…」と話した。

 また、ウエンツは2018年に芸能活動を一時休止し、1年半イギリスに留学をしたことでも知られる。これに「稽古場でも皆にイジられる。鋼太郎さんにも『イギリス帰りの実力を!』と言われる。ステージ上でご覧ください、イギリス感を!」と意気込んだ。

 ミュージカルは東京公演の他、愛知、久留米、大阪などでも開催される。