第94回選抜高校野球大会(甲子園)第3日の21日、第1試合は木更津総合(千葉)が延長13回、タイブレークの熱戦を制して2―1で山梨学院(山梨)を下した。

 実力校同士の白熱した一戦に屈した山梨学院の吉田洸二監督(52)は「相手投手を13回攻めて最後まで打ち崩せなかった」と冷静に振り返った。優勝を狙える戦力が揃う山梨学院。雪辱を期す夏に向けて、2009年春に長崎・清峰を率いてセンバツ優勝に導いた名将は「私が采配面で選手に無理をさせた部分もあった」と、敗因の責任をかぶった上で「主力のケガなどがあった時に大きく戦力を落とさないチームをつくっていきたい」と日本一奪取を念頭に強化方針を語った。

 白熱、拮抗した好ゲームが多い今大会は、早くもこの一戦を含めた7試合で実に4度目となる延長戦。タイブレークまでもつれたゲームは2試合目となった。ネット上では野球ファンを中心に「また延長」「またタイブレーク」というワードが並び、話題となっている。