7人組グループ「7ORDER」がセカンドシングル「レスポール」を30日にリリースする。阿部顕嵐(24)が主演する映画の主題歌で、ほかのメンバーに「今までの7ORDERでは出てこない」と言わせるほどの楽曲だ。メンバーに新曲の魅力を聞きに行くと、話は大きく脱線し、意外すぎる〝野望〟まで明かした。

 7ORDERは阿部、安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、長妻怜央の7人組。昨年1月にアルバム「ONE」でメジャーデビューし、音楽だけでなく、演劇、アート、ファッションなどジャンルレスな活動を行っている。

「レスポール」は阿部の主演映画「ツーアウトフルベース」(25日公開)の主題歌。高校時代に野球選手として活躍していたが、たばこなどが原因で落ちぶれ、さらにドラッグに溺れて絶体絶命のピンチに陥ってしまうという内容だ。

 新曲の作曲作詞は「湘南乃風」の若旦那こと新羅慎二と、ミュージシャンの大沢伸一。新羅は映画の企画プロデュースもしている。阿部は「ボク個人的に映画を見る時に音楽も気にするタイプで、映画に合うようにお願いしますと新羅さんに頼んだ。一緒に作った感じのある作品」。

 映画にドラッグの売人役で出演している諸星は「映画は主人公が住んでいる場所が薄暗い雰囲気だし、怖い人たちも出てくるから、そういう意味では曲と映画がめちゃくちゃマッチしている」。

 これまでポップな曲が多かった7ORDERだが、新曲は打って変わってダークな曲調に仕上がっている。森田は「いままでの楽曲にないテンポ感、グルーヴ感があって、いろいろな要素をかみしめられる」。安井は「はじめ聞いたときは衝撃でしたね。ツアーではアンコール曲として歌ってきたのですが、やっていくうちに、だんだん良くなっていく。かめばかむほどおいしくなるような〝スルメ曲〟だなって感じる楽曲ですね」。

 昨年にメジャーデビューしてから1年がたち、2年目に突入した。萩谷は「アルバムも大きなところに看板とか出たりする。そういうのを見てあまり連絡を取らないような知り合いからも、街で見かけたよって連絡入るじゃないですか。やっぱりうれしいですし、これまでとは違うなって感じます」と振り返った。

 7ORDERに今後の目標を聞くと、長妻と真田の2人から意外な答えが返ってきた。毎年、千葉・成田ゆめ牧場で開催されている「穴掘り大会」に出場するというものだ。今年は2月開催予定だったが、コロナ禍のため中止になった。

 真田は「ライブはもちろんだけど、総合エンタメじゃないけど、7ORDERとして何か定期的にみんなで集まって、お祭りのようなものをしたいな。7人で一つのことに挑戦するというか、全員で穴を掘るって絶対ないじゃないですか。だから絶対楽しいし、いろいろ絡めて曲を出したりと、広がりがある」と力説。

 長妻も「最近、地域密着というのがすごく大切なことだなって思い始めた。ボクは田舎出身で隣近所というものがすごく頻繁だった。そういうものを改めて大事にしたいな」と力を込めた。

 長妻、真田が「穴掘り大会」への熱い思いを語る一方、「う~ん…ボクは見てようかな」という阿部を筆頭にほかのメンバーの反応はイマイチ。2人の熱意がほかのメンバーを動かすか。

 ☆せぶんおーだー 男性7人組グループ。2019年5月に始動。年1月にアルバム「ONE」でメジャーデビューし、リリース日に日本武道館で初の単独ライブを行った。今年2月にはセカンドアルバム「Re:ally?」を発売した。