DDT27日後楽園大会でユニバーサル王者・MAO(25)に挑戦する中澤マイケル(46)が22日、すがすがしいまでのダメ人間っぷりを見せつけた。

 米AEWに所属するマイケルは、団体のネームバリューのみで王座挑戦権を獲得。しかしこの日の調印式ではMAOが正気に戻り「すみません。やっぱり、中澤さんじゃないかって思ったんです。挑戦を受けたくないなって。よくよく考えたら中澤さんに憧れたことないし、AEWのなかでもそんなに権力なさそうだなって」とノンタイトル戦への変更を申し出た。

 ズバリ本当のことを指摘されたマイケルは「新たなプランを提示させてください。私、こう見えてジ・エリートの一員なんですよ。よく漫画やアニメであるじゃないですか。四天王と名乗るヤツの一人を倒すと『ヤツは四天王のなかでも最弱』とか言ってどんどん強いヤツが出てくるのが」と、ビッグネームの存在をチラつかせて再交渉。

「つまり中澤マイケルを倒せば、ヤングバックスやケニー・オメガが出てくるかもしれない…。じゃあやりましょう」とMAOを再びその気にさせることに成功した。

 しかし無事調印が済み王座戦が成立するとマイケルは豹変。「僕はAEWどころかジ・エリートでもミソっかすなので。僕のことなんて誰も気にしないし、僕が負けても誰も出てくるわけないでしょ。引っかかったね」と本当のことを言うと、騙されたことに気付いて狼狽するMAOに急所攻撃をさく裂させた。

 ついに馬脚をあらわしたマイケルは「俺がベルトに挑戦する本当の理由を教えてやるよ。いいか、俺はAEWでもミソっかす。さらにケニー以外、味方がいません。そのケニーもいま、ケガで欠場中…ということは俺の命は風前の灯。このベルトを持ち帰れば、少しでも延命できるんじゃないかな~と、そういう手段よ。では後楽園でベルトを取るその時まで、さよなら、そしておやすみ」と、恥も外聞もない内情を告白。ちなみにマイケルの言っていることは全部本当のことだ。

 それにしてもこの半月、AEWの威を借りてやりたい放題のマイケル。憎らしいんだかかわいそうなんだか、まったくもってよく分からない男だ。