【カナダ・プリンスジョージ21日(日本時間22日)発】ここから巻き返す。カーリング女子世界選手権の1次リーグが行われ、日本代表の中部電力は、ドイツに5―7で敗れて初黒星を喫したが、新型コロナウイルス感染者が出て棄権したスコットランドとの試合は不戦勝。通算成績を4勝1敗とした。

 終盤に悪夢が待っていた。ドイツ戦は第6エンド(E)を終え、5―1とリードする展開。しかし、第7Eに2点を許すと、第8、9Eに連続スチールを許して5―6と逆転された。第10Eはスキップ・北沢育恵(25)のミスショットでピンチを広げ、またしてもスチールで得点を奪われた。

 今大会初黒星に、サード・中嶋星奈(24)は「序盤の方は自分たちのペースで点数も取れていて、ハーフが終わって点数的には余裕を持って6E目に入ったが、そこからショットのミスが出て相手にスチールをされた。もう少しミスを減らしたかったのと、少しショットの面で無理をしたところがある」と振り返った上で「形はつくれていると思うので、キーショットを一人ひとり決めて試合に臨んでいきたい」と気持ちを切り替えた。

 日本選手権で五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレ(LS)を下し、出場権を手にした2019年世界選手権は4位。リベンジにかける今大会への思いは強く、大会前の会見で北沢は「全員で作戦を考えてプレーするところが私たちの強み。前回は4位だったので、メダル獲得を目指したい」と力強く語っていた。

 日本勢の世界選手権最高成績は、LSが16年に獲得した銀メダル。現在3位タイの中部電力は、22日(現地時間23日)にはカナダと、北京五輪銅メダルと対戦する。大きな山場となるが、LS越えへ何としても白星をつかみたいところだ。