経済産業省が電力需給逼迫(ひっぱく)警報を発令したことをうけ、夕方の各局報道番組は節電しながら、通常より暗いスタジオで生放送した。

NHKは午後4時からの「ニュース・気象情報」で黒田信哉アナウンサーが「この時間は節電のためスタオの照明を通常より落として放送します」と伝えた。

日本テレビ系も「news every.」(月~金曜午後3時50分)で、藤井貴彦アナが電力需給逼迫警報のニュースを伝えつつ「今日はスタジオの照明を一部暗くして放送しています」と説明。

TBS系では「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)の冒頭で、キャスターを務める井上貴博アナとホラン千秋が節電についてやりとり。ホランが「ちょっといつもより(スタジオが)暗いんですよね」と話すと、井上アナが「スタジオの後ろの電気を、基本的に切りました。2つあるモニターのうち1つは電源プラグを落としています」と具体的に説明した。メインセットの照明をいったん通常通りにし、その後、落とした明るさにして比較した。

井上アナは「ポーズではないかといわれればそれまでなんですが、微力も微力ながらテレビにできること、何か微力ながらという思いです」と続けた。そして「でも、”明るさ”大切ですからね。その補填はホランさんお願いします」と笑いを交えつつ話し、ホランも「いやいや、みんなで一緒に明るく頑張りたいなと思います」と笑顔で応じなごやかな雰囲気になった。

フジテレビ系では「Live News イット!」(月~金曜午後3時45分)でメインキャスターの加藤綾子が「電力需要の逼迫にともない、節電のため、今日はスタジオの照明を抑えて放送いたします」と話した。画面にも「節電のため照明を抑えて放送しています」というテロップが表示された。

テレビ朝日系は「スーパーJチャンネル」(月~金曜午後4時45分)でメインキャスターの松尾由美子アナが「東京電力管内で節電が呼び掛けられています。今日は、ふだん使っているスタジオのLED照明をさらに落として、後ろの大型モニターを使用せず、消せるあかりは消してこの状態で進めてまいります」と説明した。

東北地方を中心に発生した地震の影響で一部発電所が停止するなどし、気温低下もあり22日、電力需給が厳しい状況となった。経産省はこの日、東京電力管内、東北電力管内について電力需給逼迫警報を発令した。