大相撲春場所10日目(22日、大阪府立体育会館)、幕内琴ノ若(24=佐渡ヶ嶽)が幕内大栄翔(28=追手風)を下して1敗を守った。

 のど輪で突き放され、攻め込まれるも体を右に開いてはたき込んだ。取組後は「もっと押し込んで前に出て相撲を取れればよかったんですけど、相手の突きにも慌てずにあてがいながら自分の空間で勝負できたので、最後あそこで決まったのかなと思います」と振り返った。

 4日目(17日)に初黒星を喫したが、引きずることなく翌日(5日目=18日)から6連勝。琴ノ若は「毎日やれることを意識してそれだけでやってきた」。全勝の幕内高安(田子ノ浦)と1差で終盤戦を迎えることには「まず明日いい相撲取ってそれが結果につながればいいかなと思います」と冷静に語った。