痛恨の黒星だ。大相撲春場所10日目(22日、大阪府立体育会館)、新大関御嶽海(29=出羽海)が平幕の北勝富士(29=八角)に一方的に寄り切られて2敗(8勝)に後退。全勝で優勝争いのトップを走る幕内高安(32=田子ノ浦)と2差に開き、史上9人目の新大関Vへ〝黄信号〟が点灯した。

 今場所は勝ち越しを決めた前日9日目に初めて報道陣に取材対応。10日目以降の対応については「気分で」と話していたが、この日は再びノーコメントに逆戻りした。

 一方の北勝富士は会心の相撲で星を5勝5敗の五分に戻し「(御嶽海とは)学生の頃からしのぎを削ってきていたのでうれしい。息子(長男)の1歳の誕生日だったので、いい白星が取れた」と、してやったりの表情を浮かべていた。