人気アイドルグループ・日向坂46の渡邉美穂(22)が、ドラマ「グッドモーニング、眠れる獅子」(ひかりTV、4月23日から放送・配信)でヒロインを務めることが決まった。女優として着実に成長を遂げる渡邉が演技と向き合う中で、「アイドルとして見られたくない」という思いを抱いたワケは――。また目前に迫った、悲願の東京ドーム公演に向けての決意も明かした。

――「仮面ライダー」シリーズの“伝説のスーツアクター”高岩成二さんが初顔出しで主演するオリジナルドラマ。高岩さん演じる中年新人マネジャーが、渡邉さん演じる、女優志望の売れないアイドル・綿貫玲実を襲う危機に立ち向かう物語。渡邉さんは強気で勝ち気なアイドルを演じる

 渡邉 性格がキツイ役は何度か演じさせていただいていて、またかと思ったんですけど(笑い)。でも、そういう演技は大好きなので、楽しんで演じられました。「早く水、持ってきなさいよ!」と言ったりするんですけど、私自身は普段のアイドル活動で、ついていただいてるマネジャーさんとは仲良しですし、もちろんキツく当たったりしません!(笑い)。

 ――謎の集団にさらわれるシーンも

 渡邉 さらわれたヒロインが助けられる設定は、子供のころから憧れがあったので「夢がかなった!」とお姫さま気分でした(笑い)。目の前でのアクションシーンは「大丈夫!?」と思わず言ってしまいそうになるくらいの迫力があって。本当に皆さんの演技がすごかったです! いつか自分も、アクションにも挑戦できたらいいなと思いましたね。

 ――演技は大好き

 渡邉 はい。私はずっと女優に挑戦したいと言ってきたので、少しずつお芝居の現場を経験させていただけるようになってうれしいです。まだまだ場数を全然踏んでないんですが、毎回の現場でいろんなものを吸収して、学んだことを次に生かせるように頑張りたい。今できないことや伸ばさなきゃいけない部分もハッキリと分かるので、やりがいも感じますし、とても楽しいです。

 ――乃木坂46など坂道シリーズメンバーもそうですが、今は現役や卒業生を問わずアイドル出身の女優が活躍している

 渡邉 みなさん、すごく活躍されていて本当にすごいなと思います。でも私が仕事をする上で、私に対してアイドルというフィルターがかかっていることを感じることもある。お芝居の現場に来ると、たまに“アイドルだから”という雰囲気を感じてしまうこともあって、すごく悔しいんです。

 ――最初から他の共演者と同じ土俵に立てていない、と

 渡邉 同じ出演者として、フィルターがかからないくらいの実力をつけないといけないんだなと思っています。卒業したらアイドルという肩書はつかなくなる。そこで「元アイドルだからね」と言われるのも絶対に嫌なんです。だから今もアイドルではあるものの、いい意味でアイドル感がない人になれたらいいなって。もともとアイドル感はない方なんですけど(苦笑)。演技の現場では、アイドルとして見られたくないという強い思いはずっとあります。

 ――この流れで申し訳ありませんが…30日、31日には、日向坂46にとって初の東京ドーム公演が控える。コロナ禍で2度の延期もあった

 渡邉 大丈夫ですよ(笑い)。2年前、東京ドームでのライブが発表されて、そこから延期、延期で…。お客さんを入れられない状況でのライブが続いたり、握手会もできなくなったりした。改めて私たちはファンの皆さんがいてこそだし、ライブができることも当たり前じゃないんだなと感じました。限られた時間の中で瞬間、瞬間を大切にしないと後悔することも痛いほど分かった。私たちができることすべてをぶつけたいなと思います。

☆わたなべ・みほ 2000年2月24日生まれ、埼玉県出身。2017年に日向坂46の前身グループ・けやき坂46の2期生として加入。同年、けやき坂46初主演ドラマ「Re:Mind」(テレビ東京系)でドラマ初出演。21年に「星になりたかった君と」(日本テレビ系)でヒロイン役を演じ、注目を集める。同年の「声春っ!」(日本テレビ系)など、ドラマや舞台で女優としても活躍している。