ABCテレビの横山太一アナウンサー(35)が23日、オンラインで行われた春の番組改編会見に登場した。

 横山アナは4月4日スタートの夕方の報道番組「news おかえり」(月~金曜午後3時45分)に、メインキャスターとして出演する。

 これまで朝の情報番組やバラエティー、スポーツ、ラジオで活躍してきた横山アナは「唯一担当したことがなかったのが報道番組。一生やることはないんじゃないかと考えていた矢先に話をいただきビックリした」と初の報道番組MCに驚きながらも、「タイトルの『おかえり』という言葉に込められているように、見て下さる視聴者の方々を家族のように迎えられるような番組を目指します」と意気込んだ。

 ジャーナリストの池上彰氏を尊敬し、発売した書籍もほとんど読んだというほど。「難しいニュースを分からない人に分かりやすく簡潔に伝える能力は池上さんの右に出る人はいない。そういうエッセンスで、あまりニュースに関心がない人や、自分とは距離があるニュースをなるべく近づけて、分かりやすい言葉で伝えたい」と語った。

 関西の夕方の報道・情報番組は読売テレビの「かんさい情報ネットten.」、関西テレビ「報道RUNNER」、MBSテレビ「よんチャンTV」と激戦枠になっているが、「ライバル心というよりは出演者、スタッフ一丸となって良い番組を送り届けたい思いが強いです。他局の番組を気にする余裕もないと思います。全力でいい番組を届けたい」と話した。

 一方、同局の飯田新編成部長は、「ten.」が頭一つ抜け出しているとの認識を示した上で、「ゴールデン、プライムタイムの入り口となる夕方は重要な時間帯。『キャスト』は10年半で、視聴者の方との接点も考え直さないといけないタイミングにきた」と前番組「キャスト」打ち切りの理由を説明。新番組について「『おかえり』というタイトルに込めた家族をつなぐという思いを起点にしながら、生活者との接点をより深くとっていきたい」と期待した。