歌手五木ひろし(74)が23日、都内のライブハウスで、アルバム「DREAM-五木ひろしJ-POPを唄う-」の発売記念ライブを行った。

今作は、五木とピアノ清塚信也(39)ギター村治佳織(43)が一堂に会してJ-POPをカバー。ライブは3人による息の合ったハーモニーで観客を魅了した。

五木は清塚と村治との出会いから説明した。コロナ禍の中、同時録音にこだわり、時間と手間ひまをかけてのアルバム作りだったという。ライブは東京・コットンクラブで開催されたが、五木が「清塚さんのために、ピアノはスタインウェイにしました」と語ると、清塚は「本当ですか?」と感激した表情を見せると、五木は「いや、もともとあったんです」と笑いを誘った。清塚は五木のことを「ボス」と呼び「五木さんのことをいじれるのは僕くらいです」。

今作のアルバムは、スタインウェイがあるスタジオを探して録音。清塚は「五木さんは湯水のごとくお金を使ってくださる」と話すものの「そういえば、五木さんと村治さんは一緒に『徹子の部屋』に出ていましたね。私だけが、はぶられている」とすねてみせるなど、息の合ったところをみせた。

五木は今作に収録された「糸」や「三日月」「桜坂」「ハナミズキ」などを披露。清塚、村治のそれぞれのソロコーナーを設けたほか、最後は五木が自身のヒット曲を熱唱。「演歌歌謡曲はもちろんですが、私は、クラシックもジャズもシャンソンも、音楽全体を愛しています。生きていれば、このような出会いもあり、今後も1つ1つの出会いを大切していきたい」と音楽愛を語り、ラスト曲には「できたてのほやほやです」と、5月25日発売の新曲「北前船」を披露した。