中日・立浪和義監督(52)が23日に愛知県庁と名古屋市役所を表敬訪問し、大村秀章知事(62)、河村たかし市長(73)とそれぞれ懇談。河村市長には「ドラゴンズは名古屋の街が明るくなるようなゲームを1試合でも多くできるように頑張っていきたいです」と決意を語った。

 これに対して河村市長はいつもの〝河村節〟を連発した。「派手にやってちょーよ。ちょっとおとなしいという話もある。中日は」「例えば3試合か4試合、チャレンジデーとか作ってね。ファーストストライクは絶対に打つとか、必ず盗塁するとか、必ずスライディングキャッチするとかすると楽しい」「スリルのある野球を僕らは期待しとる」などと要望。さらに「中日はライトスタンドがシーズン席になっているでしょ。あれがあかんわと(うちの息子が)言っとった。もっと騒げるようにせないかんと」となぜかバンテリンドームのチケット販売方法に注文をつけたが、これには加藤球団代表から「今は(コロナ対策で)騒いじゃいけませんから」とツッコミが入った。

 また「(エンゼルスの)大谷を見ているとアッパースイングみたいに変わっとる。あの方が飛ぶような感じしますね」という河村市長に立浪監督は「あそこまでスイングスピードがあって、あの角度で振ってフェンスを越える人はあれでもいいと思うんですけど理想はレベルスイングですね。極端すぎるのは体に力がなくなって打てなくなる。理想はレベルです」と冷静に解説した。

 立浪監督は懇談後の会見で河村市長から「もっと派手に」「スリルのある野球を」との要望が出たことについて「ここ数年、少しドラゴンズが元気ないとかイメージがね。市長から見られてそう思われたのはいけないことだから。活気のあるチームを目指してやっていきたいと思います」「野球の醍醐味はホームランだと思う。昨年よりも長打がいいところで出るように。そういう試合を見ていただきたいと思います」と大人のコメント。新生・立浪竜がどんな野球を見せるか注目だ。