【アリゾナ州テンピ発】エンゼルス大谷翔平投手(27)は23日(日本時間24日)の敵地パドレス戦の遠征メンバーから外れ、投手組とストレッチした後、個別トレーニングとケージでの打撃など軽めのメニューで切り上げた。21日(同22日)のロイヤルズ戦で先発マウンドに上がって2回1/3で50球投げ、22日(同23日)は打者で3打席立ったことから練習を抑えたようだ。

 その大谷は練習前に昨年までオリックスでプレーしたメジャー通算282本塁打のアダム・ジョーンズ氏(36)と初対面し、激励を受けた。同氏はチャリティー団体「Baseball Assistance Team(B.A.T)」の一員として訪れた。

 午前9時過ぎ、クラブハウスの前で待ち構えるジョーンズ氏を見つけると笑顔であいさつ。ツーショット写真に納まった。その後、ジョーンズ氏の息子オーガスト君(8)とアクセル君(6)へのそれぞれの宛名入りでサインボールを頼まれ、ペンを走らせながら談笑した。

 ジョーンズ氏は昨年のヤクルトとの日本シリーズで代打の切り札として起用され、第5戦では9回に勝ち越し弾を放った。大谷が「ポストシーズン見てたよ! ホームラン! 東京ドームで」と声を掛けるとうれしそうな笑顔を見せた。

 オリックス時代は毎日のようにテレビ画面で見ていたという大谷の第一印象を「初めて翔平に会ったけど、巨大だね。大きいとは知ってたけど本当に大きい」と語った。

 今季の大谷については「翔平は本当にスペシャル。日本で日本人のプライドなどにも触れ、彼のやり方にもより感謝できるし、今年また同じことができるか見るのが楽しみだね。簡単ではないけど、期待してしまう。野球ファンとしても楽しみだし、トラウト、レンドン、アップトンとの打線も面白くなるね」と一人の野球ファンとして楽しみだという。

 ジョーンズ氏は最後に古巣にメッセージを送った。「今年も(オリックスが)優勝できることを願っているよ! 多くのチームが追い越そうと狙ってくるから大変だけど、引き続き健康で、一生懸命練習し、中島監督のリードがあれば幸運が訪れると思う」。オリックスの連覇を信じている。