【カナダ・プリンスジョージ23日(日本時間24日)発】崖っぷちからが勝負だ。カーリング女子世界選手権の1次リーグが行われ、日本代表の中部電力は、デンマークに8―1と快勝したものの、チェコに3―7で敗戦。通算成績は5勝4敗となり、決勝トーナメント進出に黄色信号が灯った。

 波に乗ることはできなかった。デンマーク戦の勢いそのままに挑んだチェコ戦は、第7エンド(E)にスキップ・北沢育恵がハウス中央に石を寄せる好ショットを見せ、3―3の同点に追いつく。しかし、第8Eにこの試合で両チーム初となる複数得点を喫すると、第9Eには2点をスチールされて無念のコンシード。13チームが出場する今大会は上位6チームが決勝トーナメントに進出するが、中部電力は7位に後退した。

 先月の北京五輪では銀メダルのロコ・ソラーレが1次リーグ敗退の危機を乗り越え、準決勝でスイスを撃破。日本カーリング界史上最高成績をマークしたように、土壇場で強さを発揮できるのが日本のチーム。セカンド・鈴木みのりは「チャンスがありながらも自分たちのキーショットを決められず、複数点につながらなかった」と反省点を口にしながらも「ちょっと気分的に下がりつつあるが、明日からは気持ちを切り替えて新たな気持ちで臨めれば」と決意を新たにした。

 残された試合は3試合。まずは24日午後2時(日本時間25日午前6時)からのノルウェー戦に全集中だ。