カタールW杯アジア最終予選(24日、シドニー)でオーストラリアを2―0で下し、7大会連続のW杯出場を決めた森保ジャパンのDF長友佑都(35=FC東京)が兜の緒を締めた。

 左サイドバックで先発した長友は「日本がW杯に行けないなんてありえない」と攻守にわたって躍動。自身4度目となるW杯出場決定の瞬間に立ち合い「3戦2敗から始まって、絶体絶命の場所からチームも個人的にもはい上がってきた。批判もたくさん受けたが、多くの人に応援してもらって支えてきてもらったので今の自分たちがある」と声を震わせた。

 最終予選期間中は、ふがいないプレーにファンから〝限界論〟を指摘されたりもしたが、サウジアラビア、オーストラリアと終盤の強豪2連戦で改めて存在感を十二分に発揮。「自分は年齢的にもダメなら日本代表から外される。そういう立場だと思うので、個人的にもはい上がってきた」と覚悟を持ってピッチに立ち続けた。

 カタールでも日の丸に袖を通せば、4大会連続のW杯出場となる。しかし、現実が甘くないことは長友自身が最も理解している。

「正直決まったが、ここからがより一層厳しくなるかなと個人的には思っている。いい若手、いい選手もたくさんいるし、Jリーグからプレーをしていかないと僕は残っていけない」

 自分の体は自分が一番よく知っている。年齢にあらがい続けるベテランの挑戦はまだまだ終わらない。