サッカー日本代表が24日、カタールW杯アジア最終予選オーストラリア戦(シドニー)を2―0で制し、7大会連続のW杯出場を決めた。今回の最終予選ではベテランのDF長友佑都(35=FC東京)の低調ぶりが指摘されているが、長友のものまね芸人・アモーレ橋本(35)は変わらぬアツい〝アモーレ(イタリア語で「愛」)〟を送り続けた。

 2010年の南アフリカW杯から左SBに君臨してきた長友。この日もスタメンで出場し、後半18分にDF中山雄太(25=ズヴォレ)と交代した。

 今回の最終予選ではパフォーマンスの低調ぶりが何かと批判された。成長が著しい中山との世代交代論も噴出。それでも長友のものまね芸人・アモーレ橋本はW杯出場を「おめでとうございます!」と祝福しつつ、長友がバッシングされても「心配してないです。叩かれるほど強くなる人ですから。(相手との)マッチアップなら今も誰にも負けてないと思ってます」と信じていた。

 長友は今後、日本で最多タイとなる4度目のW杯メンバー入りを目指す。橋本は「中山選手と交代した時のセリフをパクって『長友佑都、W杯に行け、おらぁ!』と言いたいです」とメンバー入りを願う。長友は2月のサウジアラビア戦に先発し、後半23分に中山と交代。その際、ピッチサイドで中山とハグし、「中山雄太、行け、おらぁ!」と激励したのが話題になった。

 橋本は芸歴18年、長友のものまね歴は13年、長友との交流は8年に及ぶ。奇遇にも同い年。長友は170センチで選手として小柄で、橋本も156センチで小柄なのも似ている。

 ものまねは長友から〝ほぼ公認〟のようだ。長友は17年、妻でタレントの平愛梨(37)と結婚式を開催。2次会で夫婦のなれそめが再現VTRとして上映された。その時の長友役を橋本が、平役をおかずクラブのゆいPが出演した。

「VTRの依頼をご本人(長友)からいただいたくらいなので、ものまねは〝公認〟と思っていますが(苦笑)、失礼かと思って、僕から公認申請はしてません」

 選手はピッチ上で互いの距離感を大事にしているが、橋本はものまね芸人として長友との〝距離感〟を大事にしているというわけだ。

「『LINE教えてください』と言ったら教えていただけると思いますが、それをしてないです。適度な距離を保って、いい〝ポジショニング〟を取りたいと思っていて。ただ、お互いの誕生日にはSNSのDM(ダイレクトメッセージ)で『おめでとうございます』と送り合ってます」

 長友は昨年7月、マルセイユ(フランス)を退団。9月にFC東京に所属するまで2か月間、無所属の時期があった。

 橋本もならうように事務所を退所していたことが明らかになった。オードリーらが在籍する「ケイダッシュステージ」に所属していたが、昨年夏に円満退所して今もフリー。「無所属をマネしてみようかなと思いました」と笑ってうそぶいた。

 代表選手のものまね芸人40人弱で構成する「ものまねJAPAN」で〝主将〟を務めている。今やエースと呼ばれるMF伊東純也(ゲンク)、10番を背負うMF南野拓実(リバプール)のものまね芸人はいるが、「森保一監督と久保建英選手のものまね芸人がいないので、募集してます!」。

〝リトル長友〟は、本家の世代交代論より〝ニセ代表〟の人材発掘にご執心だった。